2009年06月05日

油絵〜宮本三郎


ひとつ前に書いた宮本三郎記念館。
ライブまで時間があったので二階の展示室を見ました。
私は子供の頃から絵をみることが日常でした。
玄関からはじまり家の中のどの部屋にも油絵や掛け軸、糸で描かれた絵などがあったのです。
練習に使っていた部屋に、子供のころ嫌いだったスケッチ画がありました。大人になって、それが日本を代表する画家のスケッチと知りましたが、きらきら綺麗な洋風なものが好きだった私には、どこの誰が描いたかなんて関係なく、今でもそれは変わりません。
そういった環境のせいか、絵画をみるのも好きでしたし、どこかの美術館や展覧会へ行くと父に好きな絵のポスターを買ってもらって喜んでいたのを覚えています。
けれどこの日まで、油絵をあそこまで綺麗だと感じた日はありませんでした。
二階の展示室の宮本三郎の油絵は20点くらいあったでしょうか?
鰐淵晴子さんの若かりし頃の絵もあり、あるパーティーで去年ご本人にお目にかかったため、世の中はふしぎと繋がっているものだなあと思ったり。
ある絵の前にきたとき、明るい赤の色使いで様々な色が混ざり合っていて、ふしぎと気持ちが良かったのです。金や白や黒の額縁の豪華さや、壁の色、部屋の照明や、そういった色々なことがあるでしょうね。
絵を美しく魅せる照明。人間やステージと同じく、そういうことは大切です。
赤い色が使われている絵は私には心地よく、思わずずうっとそこから眼をはなせなかったのです。温かい輝きを感じました。
バイオリンを弾く女性の絵もありましたが、それは黒い感じで、ときどき黒い感じの絵と赤い絵と。
油絵だからこそ、こんなに綺麗なんだなあと思ったのは生まれて初めてでした。
そんなにたくさん油絵を知っている訳ではありません。そう思えたことは私には新しい刺激。
きっと違う眼で、これから油絵を見ることになるからです。
雑誌がたくさんありました。婦人公論など。
1930年代から1950年代の表紙や挿絵をなさっていた雑誌がたくさん飾ってありました。その雑誌の表紙になんだかホッとして懐古的な気分になりました。もちろん私は生まれていませんが、遺伝子的ノスタルジーというような。。。
もともと宮本三郎の住まいだったものをご遺族が寄贈なさり、一万冊ものそういった雑誌があったと世田谷区美術館の館長さんがお話なさっていました。
きっかけは何でもいいんです。
好きな人が絵画が好きで話を合わせたいから勉強した、のでも、私みたいに美術館ライブというのに惹かれていったら、綺麗と感じる油絵に出逢ったのでも。
出逢いは私には全て。
自分が動けば感性に響く感動に出逢います。
この日はダブルでいい日でした。

展示会:7/26まで
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/




mikiviolin at 04:12│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Diary | アーティスト紹介

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